
こんな疑問に答えます。
結論から言うと、留学エージェントが倒産すると最悪の支払った留学費用1円も返ってきません。
- どのように留学エージェントは倒産するのか?
- 倒産しない留学エージェントを選ぶ方法
この留学生からの留学費用は語学学校に送る費用です。
ですがもし、その留学費用を留学する1年前に留学生から預かっていたとすれば留学エージェントはそのお金をキープしておけます。(通常留学費用の支払いは留学1〜2ヶ月前です)
このお金は本来なら手をつけてはいけないお金ですが、留学エージェントの運転資金として人件費、広告費、賃貸、通信費などに使ってしまい、足りなくなったお金は他の留学生からの預かった留学費用で補填します。
実際、このように倒産、廃業してしまう留学エージェントは数多くあります。
2017年3月に旅行代理店のてるみくらぶが倒産し約8万人が旅行に行けなくなったり、現地ホテルで宿泊代を求められるなどしましたが、留学エージェントが倒産した場合は留学費用は1円も戻ってきません。
倒産しない留学エージェントを選ぶ方法
- 直接学校へ支払う
- 1年以上前に支払わない
留学生側から倒産リスクの少ない留学エージェントを選ぶのは現実的には困難です。
できるだけ被害を避けるには、
- リスク回避のため1年以上前に留学費用の全額をまとめて払わない
- 留学費用は直接学校へ支払う
この2つしか対策はありません。
もちろん留学エージェント側はうたい文句として、
- 支払ってもらった金額はすぐに語学学校に送っています
- 旅行業者としての登録済みです!
- 無借金経営です
- NPOです
などなど言えますが実際には、
- すぐ送金しているのかは分からない
- 旅行業者に登録していても倒産したら留学費用は返ってこない
このようにネガティブに考えることも出来ます。無借金経営も一見いいことのように見えますが、一般的には銀行から借入の経験のない会社は社会的信用の低い会社とも言われています。
NPO法人も誰でもつくれるので「NPOです」だけでは聞こえは良いですが実際のところは見えません。
実際に、倒産した大手留学代理店のゲートウェイ21は「留学NPO「日本留学推進協会」から、最も国際基準に合致した留学システムと推薦を受けたゲートウェイ21!その安全と信頼の留学コースは大手旅行会社でもお取り扱いいただいております。と表向きには伝えていました。
このように留学エージェントが謳う内容で「その留学エージェントが倒産するかどうか」は分かりませんが留学エージェントとは?を理解できると安心できます。
留学エージェントとは?
留学エージェントとは留学手配の代理店です。フィリピン留学の場合は無料エージェントが主流です。無料になる理由は留学先の学校から10〜35%の販売手数料を得ているためです。
この手数料が留学エージェントのビジネスの主な収益源です。
その他にも留学前のアドバイス、宿泊先の手配、海外旅行保険、留学中のケア、帰国後の就活、転職サポートなどを行います。語学学校からすると留学エージェントに集客をお願い(委託)している関係性です。
留学エージェントがおすすめする学校

学校もエージェントに選んでほしい


学校もエージェントに集客を委託するからには選んで欲しい。
A学校の販売手数料エージェントA 20%エージェントB 35%
A学校とエージェントBの関係
ここでエージェントA,Bが年間100名の送客をした場合を見てみましょう。
留学費用20万円×100名=2000万円エージェントAの紹介料 400万円エージェントBの紹介料 700万円
金融庁が販売手数料の自主的な開示を求める

倒産したゲートウェイ21が表向きに営業していた内容

留学エージェントは自分たちの実入りの大きい学校を優先して販売しかねない

本当に購入者視点で商品を勧めてるのだろうか
韓国大手の留学ージェント「留学ドットコム」も経営難に…

紹介料と学校の品質

ここまでの説明から留学エージェントは質の高い学校に送るのが理想的ですが、質は良くても紹介料が低ければ、その学校を生徒に紹介することはできません。
ですが、質が多少低くても、クレームのパーセンテージを考えて利益の出る学校、つまり紹介手数料がはずむ学校の紹介はできます。
留学エージェントが紹介しない学校


リピート率が高くてもエージェントは紹介できない

本来あるべき留学生のための代理店として機能するには販売手数料の開示が必要