
私は2020年4月からオーストラリアへワーホリに行く予定です。今は日本で看護師をしています。
今回は”オーストラリアの医療現場”について。せっかくオーストラリアに行くんだから医療現場について色々と知りたいし、看護師として働く道も考えておきたい。
そこで、オーストラリアで看護師として働くおたんこナースこと高橋さんにインタビューしてみました!
前回の記事ではおたんこナースさんとオーストラリアと日本の看護師の違いなどについて触れた記事を書いてます!
インタビューしたのは、おたんこナース(@AUS_otanko_Ns)こと、高橋奈央子さん。オーストラリアで正看護師として働いています。Twitterで精力的に情報を発信しています。
(ここからはAkari=A、おたんこなーす(高橋奈央子)さん=高で進めます。)
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目次
オーストラリアで看護師になるには
A「早速インタビューを始めたいと思います。まずはオーストラリアで看護師をやろうと思ったきっかけを教えてください。」
高「うーん、私はまず最初はオーストラリアで看護師をする予定はなかったんです。昔から英語を使う仕事をいつかやりたいとは思ってたけど。
日本で看護師の仕事を6年やって、そこを辞めてからしばらくしてオーストラリアに行ったんですけど、そこで半年ぐらい過ごしたあたりかな。友達と向こうのナースの話をしているうちにやりたいと思うようになりました。」
A「もともと日本で看護師をされていたんですね!」
高「そうですね~。でも日本で看護師を辞めてすぐにオーストラリアに渡ったんではなくて。そのあと二年半ほど家業を継いでたの。
それで私はどうしても海外に行きたかったから、その二年半は家業を軌道に載せて売ることしか考えてなかったなあ。ようやく家業を売って、念願のオーストラリアに行けたって感じね。」
Akari 「オーストラリアへ行って看護師になる前は、そのことについて不安とか悩みはありましたか?どのような不安、悩みでしたか?」
高橋さん「不安なことはあまりなかったかな。とにかく家業を売ることを考えていたので悩んでる暇もないというかとにかく必死で(笑)それに私は小さい頃から努力をすることが好きだったんです。
昔から母親に「あなたは人の2倍3倍をこなしてはじめて人並みになれるの。だから人よりも努力しなくちゃだめよ。」と言われて育ったから。」
A「Twitterやブログを見てていつも思ってますが、高橋さん努力家ですよね。イチローみたいです。」
高「ありがとう(笑)私イチローが大好きなの!そう、それでそういう風に育ててくれたおかげでいつの間にか努力をすることが苦にならなくなって。お母さんには感謝してます。だから英語でもなんでも勉強して努力することで達成できると思うから不安なことはなかったかな。」
Akari「英語はもともと喋ることができたんですか?」
高橋さん「私はもともと英語得意だったんです。昔からいつか英語に携わる仕事をしたいって思ってたから継続的に英語の勉強をしていました。一時的に家業を継いだ二年半くらいの間は看護の現場と英語の勉強から離れていたけど、それでもオーストラリアに行く前の最後のTOEICは750点取れていたかな。」
留学経験なしでTOEIC750点(ハンデあり)の高橋さん。尊敬の念しかないですね!

オーストラリアに行く決め手
Akari 「なにか留学の決め手になったことはありましたか?」
高橋さん「決め手があったというか、昔から行きたいという思いがあったから何かきっかけがあったわけじゃなくて。ただオーストラリアという国に決めたのは、アメリカは危ないイメージがあったし、暖かい国に行きたかったし、当時サーフィンをやってたからサーフィンができるところ、って絞ったらオーストラリアだったんだよね。」
なんと!高橋さん、サーファーでした!かっこいい!
海外や留学に行くきっかけはみんなそれぞれのようです。
留学のきっかけは何だった?【経験者に理由を聞きました】
オーストラリアの看護師に求められる英語力
Akari 「話は飛びますがオーストラリアで看護師をするにあたって、現場ではどれくらいの水準の英語力が求められるんですか?」
高橋さん「具体的なスケールでいうと、IELTS※1ではスコア7以上は必要かな。OET※2ではオールB以上あれば試験はパスできます。しかしそれでは就活に必要な英語力はカバーできないし、もっといえば看護師として現場に出たときに困ります。本当にネイティブに近いくらいの英語力が必要ですね。」
試験の結果はは0から9のバンドスコアで示され、就学や就職の条件となるスコアランクは各機関によって設定されます。世界で300万人が受験し、1万以上の教育・国際機関、企業等が認定しているという信用度の高い試験です。
オーストラリア、ニュージーランドでは広く認知されており、この試験ではランクBを取得することが看護師になるための条件となっています。
A「そうなんですね、試験にパスするだけでは現場では通用しないんですね。オーストラリアで看護師として働く場合、求められる英語力になにか特徴や独自性はありますか?」
高「色んな患者さんがいるからその患者さんに合わせた言い方や表現力が必要かな。ナースになったらスタッフも患者さんもみんなネイティブと同じように話しかけてきます。
外国人観光客に話しかけるような英語とは完全に異なってくるんですよ。また、スラスラ喋ることができるだけでなく、はっきりと自分の意思を表明できるメンタルも必要ですね。」
A「なるほど、英語力だけでなく看護師としてのメンタリティも求められますよね。次にオーストラリアで看護師をするにあたってどんな手続きをしてどんな教育、試験を受けましたか?」
高「オーストラリアで看護師になるには大学を卒業して学士を習得する必要があります。学士を習得したら英語の試験を受けて、外国人ナーストレーニングを3ヶ月受けました。そしてナース協会に登録してやっと就職の段階になります。」
オーストラリアで日本人が看護師になる流れ
ここで看護師になるまでの流れを簡単にまとめてみました!
- 大学の看護学部に入学
- 学士号を取得
- OET試験にてBを取得
- 大学や病院で研修、トレーニングを受ける(12週間程度)
- オーストラリア看護協会に登録申請
- 就職活動を経て就職
本当に簡単にまとめてみました。日本で看護師経験があるかないかということやもともとの英語力で就学期間が変わってきます。
オーストラリアで看護師が永住権を取得するには
あ「次にいきます。オーストラリアの永住権は取得されていますか?取得されていた場合、どのような手続きを踏みましたか?永住権取得にはどのようなメリットがありますか?」
高「4年まえにとりました。永住権を取るには様々な方法があります。二年働くと働きぶりをみて病院がスポンサーとなってくれて申請できます。私の場合はm病院が就労ビザをスポンサーしてくれて、2年後に永住権の申請もスポンサーしてくれました。看護師の資格のような特殊スキルを持っている人にのみ与えられるのが特徴です。
メリットとしては医療保険ですね。オーストラリアはメディケアという健康保険があって、これは市民権もしくは永住権をもっている人のみ入れます。この保険に入っていると国内での医療費がタダになるんですよ。永住権がない場合は自分で保険に入らないといけないのでお高くついちゃいますね。私も永住権を取るまでは自分で民間の保険に入ってました。」
A「そうなんですね、ありがとうございます。それでは最後になりますが、今後オーストラリアで看護師を目指す人に向けて一言エールをください!」
高「日本でも、オーストラリアでも、看護師になる道というのはどんどん険しくなっています。しっかりとプランを立て、情報収集してください。また、お金も貯めてください。そして早めにオーストラリアへ来て目標達成してください。
出来なかったとしてもそれで終わりではなくて、少し目標を変えてみるとか。次はどんなことをしていこうか考えてみて。すぐに諦めるんじゃなくて、少しでも挑戦したことの学びを生かしてほしいです。ナースとして様々な知識や経験を得てどんどんキャリアアップしていってください!」

(まとめ)オーストラリアで看護師も選択肢のひとつ
はい、みなさん、どうでしたでしょうか!?今回は高橋さんの経験をもとにオーストラリアで看護師として働く道について紹介させて頂きました。
オーストラリアでローカルジョブで働いていたワーホリのインタビューはこちら
既にオーストラリアで看護師になりたいと思っている方はもちろん、進路に疑問を持っていたり更なるキャリアアップを目指している方や行き詰まっている方などたくさんの人に読んでいただけていたら幸いです。
私たち日本の看護師は今後どのような働き方をしていくべきなのか、どのような選択肢が目の前にあるのか。そういうことを知って未来を考えていかなければならない段階に現在あると思います。今回のこの記事がその選択肢の一つとなり、皆様のお役に立てれば嬉しいです。
またインタビューにご協力頂いたオーストラリアでおたんこナースさんこと高橋奈央子さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
次回記事は未定ですが今後も精力的に書いていこうと思います!ご期待ください。