日本人が英語を学ぶ過程で最も難しいと言われている、3つの英語の分野をご存知ですか?それは、以下の3つになります。
前置詞
冠詞
時制
これらを完全に使いこなしたら英語はバッチリでしょうし、別の言語にトライしてみるのも面白いかも知れませんね。
などと脇に逸れずに、ここでは英語に集中します。前置詞に関しては、どこでofなのかforなのか。どこでinなのかtoなのか。どこでaboutなのかwithなのか。ライティングの際に迷う方もいるでしょう。
冠詞はさらに難しくどこにtheが必要なのかaが必要なのかは、多くの方が悩んできていることでしょう。
しかし以外と知られていないのが時制です。よくある間違いの1つとしては完了形です。
多くの方が、実践で使わない意味のない「単語」や「英文」を覚えるのに人生の貴重な時間を費やしています。
効率よく最速に英語力を上げる方法は、ネイティブが実際に使う「単語」を覚える事が大事です。 実はアメリカには「1000単語を理解すれば英文の85%を理解できる」と言われているFry word list(フライリスト)があります。
その1000単語リストをプレゼントします。
目次
「lived」と「used to live」昔住んでいたは英語でどっちが正しい?
英語の線過去と点過去
完了形は、そのような確立した形として、日本語には存在しない為、中級ぐらいまでの学習者は、「完了形にすべきところが、完了形になっていない」という間違いをしています。
上級者になると、完了形の存在に気付くのですが今度はそれを多用しすぎてしまい「完了形ではないところに、完了形を使用している」というミスを犯してしまします。
I have painted the wall. と I painted the wall. の違いを説明できれば完了形の第一関門は突破です。今回は時制は時制でも完了形の話ではなく「点過去」と「線過去」の話です。
このような言葉を聞いたことがありますか?英語の文法の本などで、よく説明している過去形は以下の4つですよね。
- 過去形
- 過去進行形
- 過去完了形
- 過去完了進行形
「過去形」は、ある過去に起こった出来事で、その過去の間に終わった出来事を表現します。これは「線過去」と呼ばれる時制にあたります。
「過去進行形」は、過去のある時点で、その出来事が進行していたことを表現します。
では、過去のある特定の間に、習慣的に起こったことは、どのように表現しますか。このような時制を「線過去」といいます。これは、過去形でも過去進行形でもありません。
ましてや、過去完了形でも過去完了進行形でもありません。
used to で昔よく〜したものだ
日本語で言うなら、「昔(その時)よく○○をしたものだ」とうようなイメージです。これでピンときたなら、大したものです。そうです。英語で線過去を表現したい場合は「used to」を使います。
(昔、毎日それを挑戦していたことを、覚えているよ。)
過去形は、何かをその時1回したことなどを表現することが多いです。したがって、多くの人が線過去の方がよりしっくりくるのに、点過去(過去形)で話すことが多いです。
これは状況・状態を表現する動詞(英語では「Stative Verbs」と言います)を使用するときに、線過去を使うとしっくりくることが多いです。
Stative Verbsの例は以下になります。love, have, like, know, seem, hate, own, depend, belong, etc.
Stative Verbsはある1回の動作を表現するというよりはその時に、主語が継続した状況であることを示します。
したがって、これが過去になるときは線過去(used to)を使った方がよいかを考えてみてください。よく聞くパターンが以下です。
lived と used to live の使い方の違い
ここで疑問に残るのが I lived in California. と I used to live in California. の違いと使い方です。昔、カリフォルニアに住んでたんだ。と言う場合はどちらが適切が見てみましょう。
これだと「私はカリフォルニアに住んでいた」となり「以前(昔)は〇〇していた」と言う意味合いが含まれていません。
used to を使うと「昔、カリフォルニアに住んでたんだ」となります。
昔、カリフォルニアに住んでいたというのは継続した状況をとりまく過去の話ですので線過去を使った used to がよりよいです。日本で済んでいる外国人は多くの方が昔、日本以外の所に住んでいたと思うのでその話になったら耳を傾けてみてください。
ネイティブの方なら多くの人が昔住んでいたところを「lived」と点過去で言わずに「used to live」と線過去で言うと思いますよ。
線過去を適材適所で活用して英語の時制に磨きをかけてくださいね。