使役動詞は英語では「Causative verb」といいます。
このCausative verbsですが非常に英語らしい表現のひとつなのです。
なぜ英語らしい表現かといいますとCausative verbを使った文章を日本語に訳しても日本語では、あまりそのような言い回しをしないからです。
これらの表現は是非、英語で感じてそのまま英語で表現し、聞いたときもそのまま英語で理解して欲しい表現です。 それでは具体的に見て行きましょう。
多くの方が、実践で使わない意味のない「単語」や「英文」を覚えるのに人生の貴重な時間を費やしています。
効率よく最速に英語力を上げる方法は、ネイティブが実際に使う「単語」を覚える事が大事です。 実はアメリカには「1000単語を理解すれば英文の85%を理解できる」と言われているFry word list(フライリスト)があります。
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目次
まずは使役動詞の基本から
基本的には「~させる」、「~してもらう」と言う意味の表現です。 語順は以下のようになります。 S(主語)|CV(使役動詞)|O(目的語)|V(動詞)
You made me laugh. (あなたは、私を笑わせる)
※ほら、訳すと変な日本語でしょう(?)
Oの後に来る動詞(V)の形
ここからが少しややこしい所で、下の3つのバターンに分かれます。
- 過去分詞
- 原型不定詞
- to不定詞
知覚的に覚えると分かり易いと思いますので以下の表を見てください。
- 過去分詞:have◯◯/get◯◯/let◯
- 原型不定詞:make◯
- to不定詞:help◯
過去分詞の場合、Oが物で、その物に「~にしてもらう」という意味になります。
My brother had his watch repaired. (弟は、時計を修理してもらった。)
原型不定詞の場合、Oが人で、その人に「~される」という意味になります。
The boss made her report the sales figures. (ボスは彼女に売上値を報告させた。)
to不定詞の場合も、Oが人で、その人に「~させる」となります。
The volunteer team helped the villager to cultivate the farm. (ボランティアチームは村人が畑を耕すのを助けた。)
have,let,make,get のニュアンスの違い
文法はここまでで大体OKだと思います。ただし、実践英語ではただ単に文法を理解し、TOEICで満点を取ることが目標ではありません。 それぞれのニュアンスの違いを理解し適材適所で正しく使って、コミュニケートできるようになることが言語学習の1番目指すところですよね。そこで以下の違いを確認してみましょう。
have:責任を与える let:許可する make:強制する get:説得する、だます (※helpはそのまま「助ける」の意味なのでここでは省いています。)
したがってこれを似たようなフレーズに当てはめると以下の様な違いが出てきます。
have him do that 「彼に(責任をゆだねて)やってもらう」 let him do that 「彼に(やりたがっていたから)やらせてあげる」 make him do that 「彼に(強制的に)やらせる」 get him to do that 「彼に(説得させたか、うまいこと騙したから)やってもらう」
このニュアンスの違いが分かっていればCausative verbsはバッチリです。 会話でもどんどん使っちゃいましょう。
日本人のよくある間違い
日本語でも、「私、髪の毛切ったんだ」などと言うと「え、自分で切ったの?」と子供が冗談を言ったりしますよね。 それがそのまま、よくある英語の間違いとなっています。
I cut my hair. (私は、自分で自分の髪を切った。)
正しくはこうなります。
I got my hair cut. (私は、私の髪の毛を切ってもらった。)
もちろん自分で自分の毛を切った場合は最初の表現が正しくなりますが、そうでなければGetを使いましょう。
まとめ
使役動詞は、会話にも文章にも、さらにはTOEICにもよく出てくる、非常に使いどころが多い用法ですので是非、活用してください。使役動詞をマスターしても、自分で自分の髪を切った時は、I cut my hair.(私は、自分で自分の髪を切った。)ですのでお間違えなく。 ぢゃ。