こんな疑問に答えます。
- フィリピンの大手銀行3選
- フィリピンで銀行口座を作った方が良い人
- フィリピンの銀行口座開設に必要なもの
- フィリピン銀行口座の開設方法
- フィリピンの銀行口座開設時の注意点
- 日本からフィリピンにお金を送金する方法は?
フィリピンに長期滞在する場合、さまざまな理由で銀行口座が必要になることがありますね。日本人でも一定の条件をクリアしていれば、フィリピンで現地銀行の口座を開設することが出来ます。
今回は、フィリピンで口座開設を検討されている方向けに、フィリピンでおすすめの銀行やその特徴、具体的な口座の開設方法をご紹介します。
目次
フィリピンで銀行口座を開設するには?
フィリピンに銀行は多くありますが、その中でも大手かつ日本国内にも支店がある3つの銀行をそれぞれ見てみましょう。
フィリピンの大手銀行は下記の通りです。
- 【BDO(Bdo Unibank Inc.)】
- 【PNB(Philippine National Bank)】
- 【Metrobank (メトロバンク)】
一つずつ解説していきます。
銀行①:【BDO(Bdo Unibank Inc.)】
BDOは、SMグループ(財閥)が運営する国内最大のメガバンクです。
国内に1,000以上の支店と3,500以上のATMを有し、総資産、貸付金、預金、管理資産及び資本金において、フィリピン最大の銀行です。SMグループとは小売業、モール事業、不動産事業、及び金融サービス事業を展開しています。
お馴染みのSMモール内にはBDOの支店が必ず入っていて、来客者は買い物ついでに銀行サービスを利用出来るため非常に便利です。
私たち日本人がBDOで口座を開設する最大のメリットは、ジャパンデスクがあることです。一定の条件をクリアしていれば、誰でも簡単に日本語サポート付きで口座を開設することが出来ます。
銀行②:【PNB(Philippine National Bank)】
PNBは元々、1912年7月22日に政府によってつくられた国立銀行でした。
現在はLTグループが買収して民営化されていますが、国内ではじめてのユニバーサルバンクとなった銀行です。
現在の支店数は690店舗、ATM設置台数1,240台です。またアジアをはじめ、ヨーロッパ、中東そして北米に90近い支店を構えています。
PNBは日本にも支店を構えています(東京と名古屋)。そこでは日本に居ながら、フィリピン口座の開設が出来ます。
銀行③:【Metrobank (メトロバンク)】
メトロバンクは、フィリピン国内950以上の支店と2,300以上の ATM、海外32拠点を設ける最大級の銀行です。日本の政府系金融機関や地方銀行・信用金庫との提携業務も行っており、多くの日系企業(トヨタ、三井物産など)と繋がりがあります。
Metrobankが提供しているクレジットカード「Zero-Feeカード」は年会費が無料です(ほとんどのクレジットカードは、通常1,000~1500ペソほどの年会費が発生します)。
クレジットカードも合わせて検討されている方は、一つの決め手になるかもしれません。
フィリピンのクレジットカード事情については、フィリピンのクレジットカード事情【現地で使えるカードも紹介】で解説しています。
フィリピンで銀行口座を作った方が良い人
この記事を読まれている方は、フィリピンで銀行口座開設を検討している方かと思いますが、特に下記に当てはまる方は、フィリピン口座をお持ちになることをおすすめします。
- 現地で働く方or働いている方(給料の受け取り)
- 特別居住退職者ビザ(SRRV)の申請をする方
- フィリピン株の投資をする方
- 資金の分散でペソを購入される方
こちらも一つずつ解説していきます。
その①:現地で働く方or働いている方(給料の受け取り)
現地で働く場合は、給料の受け取り場所として現地の銀行口座があると良いでしょう。現金を常に自身で抱えていることは何かとリスクがあります。
その②:特別居住退職者ビザ(SRRV)の申請をする方
特別居住退職者ビザを取得ための条件として、フィリピンの指定銀行で米ドル定期預金口座を開設する必要があります。
その③:フィリピン株の投資をする方
フィリピンの銀行では、日本の金融機関が取り扱っていない様々なフィリピンの金融商品を提供しています。資金をフィリピン株で運用したい方は口座開設が必須です。
その④:資金の分散でペソを購入される方
現在、急成長を続けているフィリピンの通貨(ペソ)は世界の投資家から、資産分散や投資目的で注目されています。
まだまだ通貨としての信用は低いようですが、保有される方は口座開設が必要です。
フィリピンの銀行口座開設に必要なもの(BDOの場合)
ここでは、実際にBDOで口座開設をする場合に必要なものを記載します。これらが不足していると口座開設は出来ない場合があるので、しっかりと確認してください。
*詳しくはBDOジャパンデスクへお問い合わせください。
(+63(2)8663-4001) 日本語対応
フィリピン銀行口座の開設方法(BDOの場合)
BDOで口座を開設する場合は、ジャパンデスクがあるのでとても簡単かつ安心です。
下記の通りです。
深掘りして説明します。
その①:どの支店で口座開設をするか予め決める
フィリピンでは同じ銀行でも、自分の口座のある支店以外から処理を行うと、手数料がかかることがあります。お住まいやオフィスから近くて通いやすい支店を調べておきましょう。土地勘がない場合は、それを含めて問い合わせすることも出来ます。
その②:ジャパンデスクに連絡する
この時に、希望の来店日時や必要な口座の種類などが確認されます。
その③:来店して開設手続きを行う
ジャパンデスクから日時と担当者の情報が知らされるので、来店して手続きを行います。その際、必要な持ち物が揃っているか、出発前に確認するようにしてください。
※口座は手続き後すぐに開設されますが、ATM カードは 24 時間後から利用可能となります。
フィリピンの銀行口座開設時の注意点
フィリピンと日本の銀行にはルール上、異なる点がいくつかあるので注意が必要です。
下記で説明します。
最低預金額
フィリピンの銀行には最低預金額(口座維持費)が設定されています。
最低預金額(BDOの場合は、月間平均預金額が2000 ペソ)を下回ると、月々ペナルティ(BDOの場合は300ペソ)が発生して、自動的に引き落としされるという仕組みになっています。最低預金額やルールは銀行によって異なるので、開設時にしっかり確認しましょう。
口座残高がゼロになった場合は、自動的に口座が解約
こちらも最低預金額に似ていますが、預金額がゼロになった場合は、自動的に口座は閉鎖となります。
長期未使用におけるペナルティ
フィリピンの銀行口座は、長期間使わないまま放置しておくと、「休眠口座」として扱われ、この場合もペナルティが課されることがあります。また、一度休眠口座になると、それを解除するのに面倒な手続きが必要です。
一時的に日本に帰るくらいなら良いですが、基本的にフィリピンに長期でいるつもりがないなら解約した方が良いでしょう。
日本からフィリピンにお金を送金する方法は?
海外送金を行う方法は、大きくわけて、銀行・ネット銀行・海外送金サービスの3パターンがあります。
海外送金は銀行やプロバイダによって手数料や為替レートが違いますが、手数料は非常に高く、送金手数料以外にも、中継銀行手数料や為替レートに含まれる為替手数料などが送金額から引かれることもあり、利用を躊躇する方が多いです。
そこで私がおすすめするサービスがTransferWise(トランスファーワイズ)です。
銀行などの海外送金と比べて非常に割安で、しかもネットから簡単に申し込みが出来る画期的なサービスです。手数料も1%ほどで済むので、銀行の海外送金と比べると何倍もお得になります。
TransferWise(トランスファーワイズ)の使い方は、【簡単】トランスファーワイズの使い方【留学生、必見です】で解説しています。
まとめ(フィリピンで銀行口座を開設する方法)
フィリピンでの口座の作り方と銀行事情についてご紹介しました。
フィリピンでは私たちは外国人なので、国内と比べる多少面倒なことはありますが、必要書類さえしっかりと揃えていれば、問題なく口座開設は出来ます。
ちなみに、長期滞在で良く起こりがちな一時的な金欠の対策として、日本のクレジットカードで現金を引き出すことも可能ですが、出金の度に高額な手数料がかかるのでちょっと痛いです。早めにフィリピン口座を開設して、トランスファーワイズでお金を送る方法がおすすめですよ。
長期間フィリピンに滞在する予定の方は、ぜひ現地で銀行口座を開設してみてください!
必要書類は何がいりますか?また手順も知りたいです。
誰か教えてください!