思わず「危険な用語」などという表現をしてしまいましたがこれを聞いて何か思いつきますか?
Derogatoryのことを言っている訳ではありません。もちろん、これはかなり危険なのでここでは取り扱いません。
Swear/Curse wordsのことでもありません。これも、ここではパスです。もっと単純な日常的な語のことです。
ここでは、とりわけ「too」、「cheap」、「love」の3ワードについて説明します。
多くの方が、実践で使わない意味のない「単語」や「英文」を覚えるのに人生の貴重な時間を費やしています。
効率よく最速に英語力を上げる方法は、ネイティブが実際に使う「単語」を覚える事が大事です。 実はアメリカには「1000単語を理解すれば英文の85%を理解できる」と言われているFry word list(フライリスト)があります。
その1000単語リストをプレゼントします。
目次
Tooは「〜過ぎる」というニュアンスがある
この「too」という単語ですが「とても」という意味で解釈している方が多いと思います。
確かに、「とても」という強調する意味はありますが、より正確に言うと「度が過ぎる」という意味です。
したがって、「too」を使った瞬間、中性的に「very」と言っているのではなく「度が過ぎてよくない」、または「悪影響がある」というニュアンスを自動的に含むことになります。
ある生徒間の会話で「何年結婚しているのですか?」「30年です」「Too long!」という会話がありました。
「とても長いですね~!」と言いたかったのでしょうが「長す過ぎでしょ~!」に聞こえてしまいます。これだとまずいですよね。
あまりに基本的な語なので、間違って使用すると、ネイティブも真に受けてしまうこともあるので気を付けたいところです。
では「Too」の代わりに何を使えば?「So」ですよね。さっきも会話も「So long!」なら、ばっちり問題ないです。
Cheap(安い)も「質が悪い」になる時がある
日本語では「もったいない」文化や「良い品をより安く」といった考えが浸透しています。
「安くて良かった」、「結構安かったよ」「あの店安くていいよ」など「安い」という言葉自体は多くのケースでポジティブに解釈されます。
しかーし!英語で「Cheap」といえばフォローを入れない限り、この語は「安っぽい」、「安っちぃ」などの意味で決してよい風にもっていけません。
この語にもこんなエピソードがあります。お土産を渡すと、受け取った相手が「ありがとう、こんなことしなくていいのに」と英語の決まり文句を言ってきます。
それに対して「心配しないで、This is cheap.」と返答するともらった側は微妙な表情。恐らく、『嬉しいけど「安物だよ」っつって渡さなくても』と解釈されたのでしょう。
では、なんと言えばよいかですが高いを否定する方法があります。
「not expensive」など。もしくは「reasonable」という「価格の割には良い」という単語を使ってみましょう。上の会話では。
Don’t worry. It wasn’t expensive.
ぐらいの返しがよいかも知れません。やはり「Cheap」という語は避けましょう。
「I love you」も友達に使うか恋人に使うかでニュアンスが変化する
みなさん、実は英語の「Love」という言葉は非常に危険なんです。
映画やテレビシリーズなどで『彼が「I love you」と言ってくれた!』『まだお互い「I love you」という言葉は交わしてない』『いつになったら「I love you」と言ってくれるの?』というようなシーンを見たことがあると思います。
英語では、そう安々「I love you」と言ってはいけないのです。たとえ付き合っていてもそうです。
まだ付き合って数週間なのに、いきなり「I love you.」などと言ったものなら、相手はドン引きしてしまいます。
「まだ私(俺)のこと知らないのに、気持ち悪い」と解釈されてもおかしくないのです。
つまり英語でいう「Love」は、ロマンティックな関係ではお互いの様々な部分を知り合って、本当にその人のことを心から人間として認め、本当に好きになった状態ではじめて「Love」になります。
アメリカのコメディアン達は『男は「Love」と言えない生き物なんだ』というネタを永遠と使っています。
今後、映画のシーンなどでこの「Love」という語のやりとりに気付いたら注意深く観察して、文化的に理解してみてくださいね。
「I love you」はかなりスペシャルな表現です。そう言える相手がみつかるといいですね。(すでに見つかっていたら失礼。)
対象が友達、家族など長く親密に付き合っている人たちに使う「I love you」と意味が異なるので注意が必要です。
ぢゃ。