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なぜフィリピンに教育格差?【どの国でも貧しい家庭で育ったら低所得】

留学した人
フィリピンのセブ島に留学しました。

そのときにフィリピンの貧富の差の激しさを見てショックでした。

貧乏な人は小学校で教育が受けられないってホントですか?

 

こんな疑問に答えます。

 

結論から言うとフィリピンに教育格差はあります。

貧困層は高校さえもいけなくて小学校でドロップアウトします。

貧乏な家庭で育ったこどもはその努力の大きさ関係なく将来が決まります。(残酷です)

この記事の内容
  • フィリピンの教育格差
  • 貧乏な家庭で育ったら低所得

 

どーも、かずき(@Kazki413)です。

この記事を書いている僕はフィリピン留学、ワーホリの経験者です。現在はフィリピン・セブ島にある全授業アメリカ人の語学学校ETHOS(エトス)で5年以上働いています。

毎年数ヶ月はフィリピンに滞在する生活を何年も続けていると年々近代化しているフィリピンを体感できます。目に見えて大きなショッピングモールできますしね!

それでも街に繰り出せば物乞い、ストリートチルドレン、ホームレスなどは目に入りますし、フィリピンの教育格差の話は耳に入ってきます。

その度に「日本人でよかった…」と人ごとのように思う一方で僕たちも他人事で済ませられないなと感じます。

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目次

フィリピンで教育格差が生まれる理由

フィリピンの人口は2020年11月時点で約1億人、経済成長率は2020年5.7%、2020年6.2%としています。(日本は2020年経済成長率1.7%)

アジアで最も貧しい国と言われていたフィリピンもGDPで見れば先進国、2030年ごろには日本の人口を抜いていくと予想されています。

毎年フィリピンに2ヶ月は滞在している生活をしていると、フィリピンに行く度に若いフィリピン人で優秀な人たちを多く見ます。

物価は、一食100ペソ(200円)以下で食事ができるフィリピンで一杯100ペソ(200円)以上するコーヒーを飲むフィリピン人を見る機会がどんどん増えているのを考えると物価は高くなっています。

おしゃれなカフェでコーヒーを飲んでいるフィリピン人は所得が中間層以上の人たちで幼稚園から私立に通っています。

人口も増えていき、経済成長も著しいフィリピンでも貧困問題は解決せず、むしろ拡大しているそうです。

そのフィリピンで教育格差が生まれる原因は大きく2つあります。

教育格差が生まれる理由
  • 世帯の所得格差
  • フィリピンの教育制度

すこし詳しく解説していきます。

世帯の所得格差:貧困家庭のこどもたち

幼稚園、小学校、中学校があっても貧困家庭の子供たちは通うことはできません。

そういった家庭のこどもたちはペットボトル、空き缶、プラスチックなどのゴミ拾いをしてお金を稼いでいます。

お腹いっぱいにご飯を食べることもできないのでゴミの中に見つけた食べ物を食べたり、シンナーなどの空腹をしのげる薬物に手を出します。

なぜ両親に十分な収入がないのか?という理由はシンプルで、フィリピン国内に仕事がないからです。

こうした家庭で育った子供たちは公立の学校へ行くことさえ叶いません。

また公立の学校に通える子供たちも十分な教育を受けられない原因はフィリピンの現状に教育システムにあるようです。

私立の学校へ通える裕福な家庭のフィリピン人のこどもたちは将来欧米などフィリピン国外へ活躍の場を広げます。

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フィリピンの教育制度

フィリピン留学やセブ島旅行で一度でもフィリピンに来たことがある人なら全員一致で体感することがあるとすればそれはフィリピン人のフレンドリーさと、子供たちの純粋な笑顔です。

そんなフィリピンの教育制度は日本よりもこどもたちを小さい頃から優秀と平凡で区別します。実は超競争社会なのです。

こどもの数が多いフィリピンでは公立の初等教育でも頭のいいクラス、そうでないクラスに分けられます。

頭の良いクラスに入れた子供たちは特別授業が受けられます。

ただし頭のいいクラスに在籍するためには費用がかかるため、貧困層のこどもたちは例え頭が良くても普通のクラスにいる場合もあります。

教育の問題
  • 公立と私立の教育格差
  • 頭の良い子を区別する教育

もちろん普通の大学を卒業したくらいでは、製造業、建設業、農業、林業、漁業などの産業がないフィリピンでは就職できません。

最悪、大学を卒業してもファーストフード店のカウンター業務です。

留学した人
フィリピンの教育格差は大変だ!なんかしてあげたい!

そう思う人がフィリピン留学をした留学生でもたくさんいるのですが、貧乏な家庭で育ったら将来は低所得になる確率が高いのは日本でも同じだな〜と思ってしまいました。

フィリピンの教育格差、貧困問題に僕たちができることももちろんあります。

フィリピン留学にくる留学生たちは短期、長期のボランティアで貧困問題にアプローチしています。

貧乏な家庭で育ったら将来は低所得フラブ

米国でのある調査によると世帯年収が約300万円未満の家庭に育った子どもたちは、約1800万円以上の家庭の子どもたちよりも、大脳皮質の領域が6%も小さかったと調査結果が発表されました。
 
医者の子は医者になる、お父さんも東大だから東大へ行くなど頭の良さが遺伝するという話ではなく、実は親の教育レベル(両親の学歴の高さ)の違いではなく世帯年収の違いがこどもの脳に与えている影響が大きいといいます。JBPRESS:米国で実証された「金持ちの子供は頭がいい」
 
これに似た調査で、東大が実施している2014年学生生活実態調査によると東大では世帯年収が950万円以上の家庭の割合が54.8%あるとし、父の職業は管理的職業で41.5%、共働きが当たり前と言われている時代であっても母が無職の割合は37.9%であるとしています。(東京大学:2014年(第64回)学生生活実態調査

 フィリピン以外にも教育格差、貧乏な家庭の子は低学歴。

 
30歳を過ぎてそれなりに友だちや、先輩、後輩などを見てみると世帯収入がイコール、その子どもの学力に影響しているというのはウソではなく、むしろその通りで僕の知る限り例外はいません。
 
言い方に語弊があるかもしれませんが、両親が裕福であっても子どもの学歴が低い場合はあります。でも逆に両親が貧乏や片親で子どもの学歴が高い例は僕のまわりにはいません。残念ですが調査通りの結果です。
 
僕の家庭も裕福ではなく、区立中学校での成績は5教科で5段階中2.7。高校はこの成績で行けそうで、家から近い高校を選びました。通っていた高校自体の大学進学率も低く、確か80%は短大、専門へ進学していきました。今考えれば勉強や学歴に関心がなかったからだと思います。
 

私のまわりでも貧乏な家庭の子どもで学歴が高い知り合いはいないのが現実。

僕は大学受験を控えた三年生の夏休みが終わってから受験勉強をスタートして、自分が行ける大学に行こうと思い大学受験に力が入らなかったのを覚えています。僕の通っていた大学の偏差値は河合塾のデータを見ると35、他のサイトで見てもFランクの大学です。
 
僕の家庭は裕福ではないとは言っても、両親は大学までの学費は捻出してくれました。
 
でも友だちのなかには母子家庭の環境で美容師の専門学校に行きたくても、進学は選ばずに建築関係の仕事をはじめ毎月、実家にお金を入れる友だちがいました。
 

建築の仕事をはじめ家にお金を毎月入れる生活で学業に意味を見出だすのは難しい。

学力優秀であれば私大と比べて学費の安い国立に行って親孝行ができる学生もいますが、専門学校への進学も諦めるしかない家庭の経済状況では例え国立へ行く学力があったとしても大学進学は叶いません。
 
もちろん東京大学へ入る家庭でも世帯年収が450万円未満でも13.6%いるので不可能ではないですが、大学進学を選択できる可能性は限りなく下がるのではないかと思います。(東京大学:2014年(第64回)学生生活実態調査

貧乏な家庭で育つと学力だけでなく学習意欲も湧かない

 
 
例えば、良いコーチがいるスイミングクラブへ入れば強くなりたいという思い、センス、実力がある選手が集まっていて、結果的に速い選手になれる確率が上がりますし、他クラブとの合同練習の機会、科学的に練習できる環境が整っているように、良い大学へ行くことで目的意識を持った人たちと友だちになり、その友だちの上下関係の知人から情報をもらうことで良い就職先へ内定を取れるのではないかと思います。
 
実際に某有名大学のあるスポーツ部の主将は、有名な某商社へ代々入社するという話があるほどです。
 
ある上場企業の子会社で人事担当だった知人は「学力は絶対的ではないけれど、学力の低い大学卒の学生よりも、高い学生卒のほうへ比例して良い人材がいる。」と教えてくれました。
 

世代にとどまらない学力格差は学習意欲の二極化。

教育関係に強いフリーライターである斎藤剛史氏によると学力と世帯収入の問題は単に学力格差をうむだけではなく、さらに学習意欲の二極化でもある。
 
「教育環境の整った家庭の子は、親を見て『なぜ勉強をするのか』という大切さをわかっているから、前向きな気持ちで学習に取り組む。一方、そうでない家庭で育った子たちにありがちなのは、『無理して大学に行っても就職できない。就職してもすぐ首を切られる』といった悲観的な観測です」といいます。(DIAMOND online:家庭の所得が低いほど子どもの学力は低下する?文科省も調査に乗り出す”学力格差”の知られざる真実
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 子どもの学力が世帯年収と正比例している

お茶の水女子大学の耳塚寛明教授らの研究グループが2009年に行った家庭背景と子どもの学力等の関係による調査では、世帯年収200万円から1200〜1500万円未満まで、子どもの学力が世帯年収と正比例しているといいます。

 学力の高い子どもの親は、子どもが小さい頃から絵本の読み聞かせ、博物館、美術館へ行く、ニュースや新聞について子どもと話す。
 
などなど子どもにいろいろな体験の機会を作るように意識して取り組んでいるのに比べ、低学力層の子どもの保護者は、「テレビのワイドショーやバラエティ番組をよく見る」「携帯電話でゲームをする」「パチンコ・競馬・競輪に行く」「カラオケに行く」だといいますが、このように子どもは親の影響をもろに受けて成長していくと考えると、そこで育った子どもが18歳になるまで学校の成績や将来を何も考えられなくても、その子が悪いとは言えません。(DIAMOND online:家庭の所得が低いほど子どもの学力は低下する?文科省も調査に乗り出す”学力格差”の知られざる真実

低学力の子どもの保護者はワイドショーやバラエティ番組よく見る

年収の高い世帯と低い世帯の子どもの学力の差は、子どもに学習意欲があるかないかの差ということになります。
 
もしあなたの家族の世帯年収が400万円前後だったら、今のように学習する意味がわからないかもしれません。もし年収が400万円よりも低かったら、僕の友だちのように進学は選ばずに働き、1人で住み、家に生活費を入れるかもしれません。
 
もしも、この環境で学習に対する意味を見出すことができたとしても、気づくのが遅ければ遅いほど状況を変えるのは難しくなります。そこでは、努力が報われることも、無限の可能性もありません。
 
 
僕の最終学歴は偏差値35のFランク大学卒です。就職先も、働きたい職業がわからずに、社会人になってからの明るい未来も何一つ描けずにいました。そこで、アルバイトでお金を貯めて意味を見いだせない就職活動の代わりに海外留学を考えました。
 
海外では英語を覚えながら、今までに話したことがない人たちと出会い、新しい価値観や考え方があるのを知り、ばくぜんと海外と関わる職業に就きたいと考えはじめたのが23歳です。
 
不本意ながらも、その時は既卒扱いの社会人経験もなし、一歩まわりの流れに乗り遅れただけで追いつくのが難しい状況を経験しました。
 
今でも就職活動の時期になるとテレビに映る面接で何十社も受けても受からない学生や、逆に活き活きしている学生を見ると、その就職活動の現場に行く意味さえ見いだせない、学生やフリーターの存在を考えてしまいます。だって過去の自分がそうだったから。
 
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